【キューバ体験記最終回】何かを得る為に金銭を払う以外の選択
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こんにちは!海外レポートを書いているKunyです。

 

今回は、キューバ旅行記最終回!
素晴らしい経験の対価として金銭を支払うことは日本の日常では当然ですよね?


しかし旅先で、少し工夫をすれば金銭を支払う以外にも素晴らしい経験をする方法があります。


‐前回までのあらすじ‐

ゲバラを尊敬する私はカナダからキューバへ飛びました。リゾート地で有名なバラデロに着いた翌日、首都ハバナへ。そこで出会ったアレックスが不条理にも目の前で警察に逮捕された翌日、私は突然CASA(宿)を追い出される。観光を終えてカリートという男の家へ泊まるが、彼は1000円を持って姿を消し、さらに彼の娘の婚約者に殺されかける

 

追い打ちをかけられるように一緒にバラデロからハバナへ来たキューバ人は私をおいて先にバラデロへ帰ってしまいました。その為訪れたバス停で知り合ったアルゼンチン人のマディアスと少々強引な理屈で社会主義を逆手に取り、5つ星ホテルをハシゴし豪華な時間を堪能しました。


‐ハバナから私と一緒にバラデロへ向かったマディアス‐

なぜか毎日Tシャツが後ろ前、自由奔放な風貌のマディアス。

毎年キューバを訪れるというのにもかかわらず、
彼はホテルの予約を取っていません。

ホテルに無断で、私の部屋に無断でもぐりこむことに決めたのですが、
一度は潜入に成功するも隣の豪華なホテルに入り込みディナーを取って
私のホテルに戻った時に監視に見つかってしまいました。

翌日、彼からウインドサーフィンを教わる約束をし、
私たちは別々のホテルへ「チャオ」と言って戻りました。

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‐海が大好きなマディアス‐

彼は幼いころからお父さんにウインドサーフィンを教えてもらっていて、
カナダ人旅行客たちも目が釘付けになるほどの達人

風を帆で受けながら自由に移動するウインドサーフィン。

彼は奔放さを体現するようにあっというまに水平線の近くまで行き、
水しぶきを上げて再び戻ってきます。

 

いよいよ私のウインドサーフィン初挑戦!

 

 

 

Kuny: ん?!

 

Kuny: どうやって乗るんだ?!

英語が嫌いな彼は、その分にこやかに私に接するのですが、
彼にウインドサーフィンを教えてもらうことになり状況は一変しました。

想像以上に重たい鉄製の帆が付いたポールを持ちあげて、
帆の角度を風向きに合わせ、微調整して移動するのですが、
素人が1時間やってもすぐにできる技術ではありませんでした!

サーフィンの上でバランスを取るのに必死なのですが、
さらに帆を支えて風を捕まえなければなりません。

マディアスは忙しくなるとスペイン語が100%になります。

 

そして、私はスペイン語がわかりません

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必死にバランスを取ろうとする私。

 

 

 

広いカリブ海の浅瀬でひたすらポールにしがみつく私。

 

 

 

風の受け方がわからず、海面で静止している状態です。

 

 

 

「ベラー!プラカー!なんとかかんとかー!!」
と叫ぶ彼。

周りで泳ぐカナダ人に
「近寄らないで!私はビギナーだから・・・うわー!!

 

 

と言いながら何度も帆を倒して海に沈むそのビーチで唯一のアジア人。

笑うカナダ人。

一生懸命スペイン語で教えてくれるマディアス。

言葉がわからず期待にこたえられない私。

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へとへとになったので、近くで最もおいしいホテルのレストランへ潜り込み,

豪快なBBQを食べながらモヒートやダイキリを楽しみました。

食後はビーチベッドに寝そべり本を眺めた後、本を読んで昼寝をします。

海岸沿いを散歩して
貝殻を拾ったり地形について話し合ったり
簡単な言葉で時間をかけて意見交換をします。

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レストランで隣り合ったトロント出身のカナダ人女性に

「あんた達どうやってコミュニケーション取ってんの?」

と言われながらもマディアスと私は英語とスペイン語を教え合いながら
海や食事を楽しみました。

 

‐スノーケリング‐

マディアスがせっかくだからアクティビティをやりたいと言うので、
スノーケリングをすることにしました。

20ドル払って小型ボートで沖まで行き、
スノーケルとフィンを付けて泳ぎます。

ボートに乗っていたドイツ人は英語もスペイン語も話せたので
彼にマディアスとの会話を助けてもらいながら沖を目指しました。

私はスクーバダイビングのライセンスがあり、
泳ぐのにも慣れているので勢いよく海に飛び込みます。

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しかし、マディアスはボートに乗ったままです。

 

「マディアス、どうしたんだ?泳ごうよ!

 

 

「私は口で呼吸ができないんだ!」

?!・・・という意外な答えが帰ってきました。

 

あれほどウインドサーフィンが上手いのに、
マディアスは口呼吸ができないのか?!・・・

 

というか、なぜ数あるアクティビティの中からスノーケリングを彼は選んだのか?

理由を考えながら私は小魚を追ったり、
餌をあげた魚につつかれたりしながらキューバの海を楽しみました。

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‐物々交換‐

スノーケリングをするために、私は20ドル払いましたが、
彼は20ドルを払わずこのアクティビティに参加しました。

さらに、彼はウインドサーフィンのレンタル料も払っていません。

どのようにそれを可能にしたのかと言うと、
彼はホテルのスタッフにスペイン語で何か話し、

そのスタッフは驚いたりとても喜んだり、握手しています。

スペイン語を話す人は誰しもが彼に好印象を持つのは見てとれました。

実は彼の職業は本の編集者で多くの本を手掛けているそうです。
マディアスはスタッフに自分の名前が印字されている本を渡して、
サインをして無料でボートに乗っていたのです。

 


友人のいない国を訪れれば、新しい経験と出会いがたくさん待っています。

同時に、初めて会う人にどのように信頼してもらえるか工夫が必要になります。
そこで、背景の異なる初対面の人に何を提供できるのかがポイントになります。

本のように形があるもの以外でも音楽やダンス、スポーツなど
相手を楽しませることができればグッと距離が近づいて信頼されやすくなります。

私は、場合によって和菓子を配ったり
好きなダンスをしたりしますが

いつでも相手に自分を理解してもらえるものを持っていたいですね

 


マディアスにFacebookやっているかと聞くと、

「個人名でなく会社名でやっているよ」

彼は自分の会社を経営しています。

「何語でコミュニケーション取ろうか?」

と聞くと、
「英語は嫌いだからスペイン語か日本語がいいな、
Google翻訳を使えば話せるだろ?」
と彼は言います。

現在も彼のFacebookからイベントへの招待は届き続いています。

彼は様々なイベントを定期的に企画しているので、
アルゼンチンのブエノス・アイレスのイベントに毎回誘ってもらっています。

誘ってもらっているのですが・・・全ての情報はスペイン語なので
私が理解できるようになるには、数年かかるかもしれません。

しかし後ろ前のTシャツ姿ではなく、
スーツを格好良く決めて大勢の観衆の前でステージに立っている彼
写真を見ると彼が南米で活躍し続けていることがわかります。

彼が誘ってくれているイベントに「参加するボタン」を押す日が来ることを夢見ながら、
ビジネスをアジアやアメリカだけでなく将来は南米へも広げて行きたいです。

私は、冒険的なエピソードをブログで取り上げていますが、
記事の軸はいつでも

目的達成に向けて挑戦し続けることと、
予期できない出会いや体験です。

キューバの旅を通じて、リゾートと都会、豊かさと貧しさ両極端な人間模様に接触することができました。

 


次は、私がユニークな日本人の一人として多くの人々を刺激する番です。
・・・ということで、明後日( 2015/05/02) から
タイとカンボジアへ行ってきます。

もちろん、ただの旅行ではありません。
珍しく短い国外滞在になりますが、
ビジネスと冒険の両方を兼ね備えた1週間を創り上げてきます!

キューバ旅行記を読んでいただき有り難うございました^^

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