以前、LOGICとACTIONのループが成功へ導くという記事を書きました。
今回は、ループが上手く機能しない弊害の2つ目について書きたいと思います。
そもそも、なぜ人は行動的になれないのでしょうか?
私の持論では、理由は大きく分けて3つ在ります。
1.達成すべき目標がないから
2.目標があっても達成方法を導き出せないから
3.達成方法を導き出せても失敗を恐れるから
前回は、「1.達成すべき目標がどこから来るのか」について書きました。
今回は「2.目標があっても達成方法を導き出せない」について書きたいと思います。
やりたいことがあっても、どうすればいいのかわからない・・・
どうすればよいのかわからなければ、当然、行動的になれないですよね。
例えば、ケーキを作りたくてもレシピがなければできません。
レシピがあっても料理をしたくなければ何も行動は変わりません。
あるいは、正しい方法を導き出せなくてもやがて行き詰ってしまいます。
ここで、私がイチローのようなプロ野球選手になりたいという目標を持っていると仮定します。
そしてイチローは毎日カレーを食べています。したがって、私は毎日カレーを食べることで
イチローのようになれる・・・
訳ではありませんよね!
このような誤謬、つまり妥当でない論証の判断に基づくとやがて行き詰まるでしょう。
では、目標の達成方法を導き出すためには何が必要でしょうか。
結論、論理性あるいは理論性が必要です。
論理的に考える。当然かと思われるかもしれませんが、
論理的という意味を掘り下げて考えて行きたいと思います。
論理とは主張と理由の関係を言いますが、論理的とはどういうことでしょう?
それは、主張と理由の関係が妥当だということです。
言い換えると「なぜ」「なぜならば」の関係がしっかり繋がっていること。
高い妥当性を持って考えることが優れたACTIONを導きます。
論理学については追って具体的に説明したいと思います。
※【論理的とはどういう意味か】
(↑クリックでリンクに飛びます)
それでは、理論とはなんでしょうか?
端的に言うと、理論とは論理の連鎖です。
妥当性の高い論理で構成されているのが理論ですから、
使い方を誤らなければ、
理論的に考えることは妥当性の高いACTIONを導きます。
ここで扱いたいことは、論理学の研究それ自体ではありません。
繰り返しますが、目的達成のために高い妥当性を持ち実行に移す方法です。
結論から言うと、
論理性を高めるのに必要なものは概して妥当性と操作性の2つです。
妥当性とは論理(なぜ→なぜならば)を考える上で、その「なぜ」に答えることによって目的を
達成できるかどうか、また測定可能で既存研究を応用できるかということです。
例えば、企業の業績を2020年度までに200%まで向上させると目標を立てるとします。
そこで、「なぜ自社の生産性は低いのか?」と考えることは目標を達成するために妥当でしょうか?
必ずしも、生産性が業績向上につながるとは言えませんよね。
業績向上のために、付加価値を高めることや販売実績を高めること、無駄なコストを省くことなど複数の要因が関係しています。さらに、「何とどのように比較して生産性が低いのか」が曖昧です。
仮に目標を達成するための「なぜ」が具体的かつ測定可能であってもその対象が
妥当かどうかを検証しなければ論理性の高い達成方法は導出できません。
例えば、何をもって業績が200%まで向上したと言えるのでしょう?
売上高なのか、増収益なのか、売上高利益率なのか、利益なのか。
この場合、売上高よりも利益の方が妥当と言えます。
操作性とは理論が使えるように概念化され、調査が可能なほど具体的な「なぜ」を持つことです。
理論を応用した後に、具体的な「なぜ」でなければ具体的な「なぜならば」を導出することはできません。
そこで、演繹と帰納を可能にする操作性が必要になります。
このように、高い妥当性と操作性を持つLOGICが、
目標達成へのACTIONを強く後押しします。
目標があっても達成方法がわからない場合、「なぜ」「なぜならば」と考えてみてください。
適切な「なぜ」から生み出された「なぜならば」は論理的な目標の達成方法です。
「なぜ」「なぜならば」の関係を持つ言葉のかたまりの道筋を論理と呼びます。
論理的思考は科学的に考えることの基本、ACTIONの成功率を高めるのに不可欠です。
妥当性の高い論理を導出できれば、自信を持って行動に移りやすくなります。
成功可能性の高いLOGICを持って実践しましょう!
【達成方法を導き出せても失敗を恐れる理由】
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