前回、LOGICとACTIONのループが成功へ導くという記事を書きました。
今回は、ループが上手く機能しない弊害について書きたいと思います。
考えることと、行うことをバランスよくできればうまくいくという持論。
そこで、そもそも、なぜ人は行動的になれないのでしょうか?
私の持論では、理由は大きく分けて3つ在ります。
1.達成すべき目標がないから
2.目標があっても達成方法を導き出せないから
3.達成方法を導き出せても失敗を恐れるから
長文になることを避ける為に、
今回は「1.達成すべき目標がないから」について書きたいと思います。
「成功に導く」Logical, Active, そしてPositive。
3要素の前提として、あなたの何を成功に導くのでしょうか?
それは仕事の業績向上やスポーツで好成績を出す、
好きな異性と仲良くなる、子どもを立派に育てる・・・
人それぞれ成功に導きたいものは異なるかもしれませんが、
全てに共通しているもの、それを「目標」と言います。
そもそも、目標が無ければLOGICとACTIONのループは機能しません。
では目標とはどこからくるのでしょう?
今回の記事に限り、私の考えは最後に書くことにしました。
代わりに、2つのストーリーを以下に紹介します。
初めに、統計学の理論的確率の話しをします。
突然ですが問題です。
Q1【あなたが全く未知の試験を受けるとき、その試験に合格する確率は何%か。】
解答の前に解説をすると、もしいくつかの事象が起きる可能性があり、そのうちどの1つの事象も他の事象より起こりやすいと見なす理由が無いとき、皆「同様に確からしい」と言います。
したがってn個の事象がある時、どれか1つの事象が起きる確率は1/nであり、
これを「不十分な理由の原理」と呼びます。
解答は1/2なので、50%です。
次に組織心理学に関連した話しをします。
少し古いデータですが、2006年の経済産業省調査によると、企業が大学生に求める能力の上位3つは、
1.主体性 2.実行力 3.課題発見力
といった実践力です。
しかし、同年の大学生を対象とした「自分の強み」の調査結果・・・上位3つは
1.柔軟性 2.傾聴力 3.状況把握力
ここで次の問題です。
Q2 【企業が求める能力とと大学生が考える強みのギャップを埋める為にはどうすればよいでしょうか。】
このギャップを埋めるために組織心理学が提案していることは
「自分の世界を広げ、社会との接点を持つ」ことです。
そのためにできるアプローチは、
・自分と異なる他社や集団(世代、価値観、文化など)と積極的に関わり外の世界を体験する
・経験のない、あるいは「向いていない」と思うことをやってみる
・「してみたい」ことは早めに実行に移す。何もしないでいるより、やって失敗することで学ぶ。
上記、統計学の「不十分の理由の原理」から次のように言えます。
何かをやるかやらないか判断する場合、絶対にできないという証拠が無い限り
できるかできないかの確率は50%なので、ダメモトでやってみるべきです。
また、組織心理学の研究から言えることは、
日本や生まれ育った場所を出て異なる習慣や文化に触れて自分を客観視する、
異なる世代と交流を持ち、自分が嫌だと思う仕事をしてみることです。
目標の出所は、「やるかやらないか迷ったらやってみる判断」だと私は考えます。
つまり、行動的になれない理由の一つは「目標がない」こと
であると同時に、達成すべき目標がない理由は行動を起こす判断をしないから。
この2つはコインの裏表のような関係であると考えています。
つけ足したいこととして目標とは、
ACTIONとLOGICを繰り返す中で変えて行って良いもので、変えるべきものです。
目標とは達成可能でなければならないからです。
私は、何か新しい挑戦をする際に目標を必ず決めます。
スノーボードでエアーができるようになりたい、ブレイクダンスでウインドミルができるようになりたい、
東南アジアの旅を通じてビジネスチャンスを見つける、などなど
しかし、目標を達成する弊害や挑戦を繰り返す中で目的意識の変化がありました。
スノーボードで飛べるようになった後に新しいトリックを目標にしたり、
ブレイクダンスの練習環境が少なく、立ち踊りを上手くなりたいと思うようになりました。
東南アジアの旅の結果、長期にわたる滞在によって現地目線でニーズを把握するという新たな目標が生まれました。
どのような目標でも定める前に、それをやってみようという判断があるはずです。
当然、やらないという選択肢との葛藤がありますが、実行しなければ目標は生まれません。
そして、ACTIONにいざ移せば思わぬ困難や障壁が待っていて、
目標を微調整したり大幅に方向転換することは当然起こりうるでしょう。
やるかやらないか迷った時に、できない証拠がなければ「やる」判断をし、
その判断の後に目標は生まれます。そして目標とは変わって然るべきものです。
【目標があっても達成方法を導き出せない理由】
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