こんにちは、東南アジアを舞台にBOPビジネスを研究しているKunyです。
早速ですが、今回のKuny’s Cafeでは
フィリピンの基本情報と2014年夏の私の計画をお伝えします。
フィリピンはたくさんの島々からなる国
フィリピンの島の数は約7150。離散している島々を合わせると国土面積は日本の80%ほどだと言われています。
2012年の段階で9500万人と言われていた人口は今年2014年1億人を突破しました。
母国語は確認されているだけでも126あり、なまりを含めると180あると言われています。
したがって、フィリピン人の多くは個人差はもちろんあれど、共通言語の一つとしてとして英語が話せます。
ASEANの成長は著しく、2012年にはGDP合計が2兆2000億ドルに上り、ロシアを抜きブラジルと肩を並べる経済規模を持っています。
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フィリピンの明るい面
そのASEANの中でも特に成長が期待されているのがフィリピン。
2013年には台風30号の接近によりセブ島及びボホール島が大打撃を受けましたが、その年、GDP成長率が7.2%を記録しました。
同じ年に主要格付け会社3社がフィリピンの国債の格付けをトリプルB以上、つまり「投資適格」にしたことからもフィリピンの成長性が裏付けられています。
さらに特筆すべきは、短期的な成長性だけではなく中長期的な将来性にあります。
年代別人口構成比率に注目すると、19歳以下人口が総人口の43%、大雑把に半分を占めています。
日本では超高齢化社会が大きな社会問題になっていますが、フィリピンでは
逆の現象が起こっていて約4300万人もの19歳以下人口がピラミッドを支えています。
この現状から未来におけるフィリピンの生産力・消費力に期待できます。
このように統計をみると順調に成長しているフィリピンですが、
実情をみると、単純平均からでは見えてこないフィリピンの現状があります。
ここまで、将来性のあるフィリピンのポジティヴな面を紹介しましたが、
ここからはフィリピンのネガティヴな面を指摘したいと思います。
フィリピンの明るくない面
人口爆発に起因する負の要素は7%という失業率の高さにあります。
急速に増大している人口は、アメリカと同じかそれ以上の失業率の原因にもなっています。
そして、フィリピンに関して深刻なマクロ要因における社会問題は、「格差社会」です。
混血を意味するメスティーソが圧倒的に支配的な地位を独占していて、
数十人のメスティーソが国土面積の半分以上の土地を所有していると言われています。
CIAが調査した富の偏在を表しているGINI係数を参照すると、「暴動が起こってもおかしくないレベル」と言われている0.40以下にいまだ脱していません。
そしてBOP層と呼ばれる1日2$以下の生活をしている人は全人口の45%、約半分を占めています。
さらに悪いことに、農村部では1日1$以下の生活をしている人が半分以上いると言われています。
つまり、農村部では総人口の20%くらいの人々が1日1$以下の生活を送っているということになります。
特に、ミンダナオ島では貧困率が多く、75%の人々が最貧困層だと言われています。
さらに人口の20%が電力のアクセスがないと言われています。
私の住む北海道の人口はだいたい600万人。
その3倍強の人々が太陽が沈む時間に寝ているということですよね。
フィリピンの総合評価
このように非対称な側面を併せ持つフィリピンですが、私は社会格差・所得格差のギャップを埋めるところにビジネスのチャンスがあると考えています。
なぜならば、ビジネスの本質は「社会の役に立つこと」だからです。
つまり、いかなるビジネスもその本質を無視して成長・存続をすることはできません。
これを逆に言うと、「社会の役に立てる予知があるところにビジネスチャンスがある」
と言い換えることができます。
したがって、私は今年の夏フィリピンの統計データの無い島々を船で渡り、調査と視察を通じて潜在ニーズを見つけ出してくるつもりです!
進捗状況はこのページにアップしていくつもりなのでご期待ください!
【フィリピン現地調査】
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