こんにちは、Kunyです!
今回は南米チリ出身のマティアスから聞いた「サルサ」の意味についてご紹介します。
「サルサ」と言えば「ラテン」の陽気なイメージを想起させる言葉ですよね。
ただ、「サルサ」という言葉を深堀する機会は多くないと思います。
昨日、車の中でマティアスとタコスの話をしていました。
「日本のタコスは南米のタコスと違うんだ。俺はチリ出身だけど、南米ではメキシコのタコスを皆食べる。だから本場と日本のタコスの味ははっきり違うのがわかる。」
「タコスの味の決め手はソースなんだ。俺の作るソースはこれが入っていて...」
キッチントラックでメキシコ料理を売るマティアスはタコスに使うソースのレシピを教えてくれました。
そこで、サルサソースの話になり「思いがけないサルサの意味」を知ることになりました。
マティアスと「サルサ」に関するやり取り
Kuny、日本人はタコスに使うソースをサルサソースって言うよね
そうだね、そして「サルサ」って言うと、ラテンを思わせるかっこいい言葉だね
実は多くの日本人は知らないんだけど、南米人はサルサソースって言わないんだ。
じゃあ、何ていうの?
レッドソースとかグリーンソースとかいろいろあるんだ。そしてそもそも、「サルサ」って「ソース」っていう意味なんだ
じゃあ「サルサソース」は「ソースソース」っていうこと?
うん、そういうことになるね。「サルサ」はスペイン語で「ソース」っていう意味だから
ちょっとまって。「サルサ」ってダンスも意味しているよね、それはどう説明できるの?
ああ、それは文脈で使い分けるよ。「サルサ踊ろう」は「ダンス」で、「そこのサルサ取って」はソースっていう意味
なるほど。サルサは「ソース」と「ダンス」、2つの意味があるって理解だね
そうだね
そうすると、「ソース」と「ダンス」どっちの概念が先に来たの?
ん?どういう意味?
例えば、「オレンジ」は「果物」と「色」2つの意味を持っているよね?「オレンジ」の場合、自然界に存在する「果物」という意味が先に生まれて、人間社会で使われる「色」という概念はその後に生まれたって俺は思うんだ
あー、なるほど。それは考えたことがなかった
ダンスのサルサは1960年代に生まれて、ソースのサルサは南米のアボリジニから伝わっているらしいから「ソース」がもともとの意味だね
えー!するとスペインが入植する前から「サルサ」はあったってことか!
そうだね。Kunyいい質問をありがとう!これは今特定しなければ、今夜眠ることができない質問だったよ!
同義語を繰り返す表現は他にもある
「サルサソース」は「ソースソース」という意味になってしまいます。
ただこのような表現は他にもたくさんありますよね。
例えばお馴染みの「チゲ鍋」ですが、「チゲ」は韓国語で「鍋」という意味です。
したがって、「チゲ鍋」は「鍋鍋」という意味になります。
その他にはこのような例があります。
同義語の重複例 | 説明 | 解釈 |
モッツァレラチーズ | モッツァレラ=チーズ | チーズチーズ |
ゴルゴンゾーラチーズ | ゴルゴンゾーラ=チーズ | チーズチーズ |
カマンベールチーズ | カマンベール=チーズ | チーズチーズ |
フォカッチャパン | フォカッチャ=パン | パンパン |
タコス料理 | タコス=料理 | 料理料理 |
このようにタコスも実は「料理」という幅広い概念だそうです。
ということは「タコス料理用のサルサソース」は「料理料理用のソースソース」という意味になります笑
同義語の重複と言えば、北海道を流れるあの川の名前
皆さんは「別々川」という川をご存じでしょうか?
別々川は胆振総合振興局管内を流れ太平洋に注ぐ二級河川です。
この川の名前をよくよく考えると、面白いことに気が付くんですよね。
北海道には江別、当別、登別など「別」が付く地名がたくさんあります。
そして、「別」が付く土地には川が流れています。
北海道の地名に付く「別」、その意味とは?
「別」はもともとアイヌ語の「ペツ(pet)」が由来です。
そして、「ペツ」とは「川」や「沢」を意味する言葉です。
だから、北海道には〇〇別という地名が多いんですね。
ということは、「別々川」は「川川川」という意味ということになります笑
私が知る限り別々川が同義語の重複の最たるものになります。
さて、今回はサルサソースの意味から同義語の重複の話をご紹介しました!