セブ島の左側にある島NEGROS島には今回、9日間滞在しました。
NEROS島は島の中央に位置する山を挟んで、東西で行政区も、使われている言語も分かれている人口3位の島。
その一方、島全体としてサトウキビの生産が主要産業、
ここには世界最大規模の砂糖加工工場があり、島の70%の人々が砂糖生産関連の仕事に従事しています。
私たちはNEGROS島西側のDumagueteの港にたどり着きました。
思い出深い、いつか住んでみたい町、オリエンタル・ネグロス州政府のあるDUMAGUETEは、
Silliman大学など大きい教育機関が点在する学園都市、
とても穏やかで、海鮮がおいしく、人々が優しい、海岸沿いに広がる南国の港町です。
8月25日、セブからボホール経由の船にのりDUMAGUETEに到着。
私たちは、Coastal InnというホテルにCheck in. 簡素な部屋です。
Robinsonという財閥系のデパートで買い物をして、
インタビューをするためにホテルから州政府に電話をしても繋がりません。
翌日、電話が繋がって州政府機関へ直接行けるアポイントを取りました。
Tricycleに乗って政府の建物へ。大きな庭のある立派な建物です。
Negros Orientalの知事を務めるMR. ROEL DEGAMOさんと面会
知事の秘書のビヴァンさん、ジミーさんに詳細を説明した後、
すぐに知事室へ行き、州知事のMr. Roel Degamoさんとお会いできました。
とてもおおらかで、素敵な笑顔で歓迎して頂きました。
知事から観光省の方を紹介して頂いたおかげで取材しに行くことができました!
Bike-For-Rent、バイクを借りて山の中へ
私たちはDumagueteで3日間、バイクに乗って山の中の村でアンケート調査。
正確に言うと、Dumagueteから40分ほど北にある山の中を調査対象地域にしていました。
Bike-For-Rentの値段はガソリン代別で1日300ペソ(750円)です。
素敵な思い出であると同時に、
後で説明しますが実はバイクでの調査はハプニングの連続でした。
それは最後に書きますね。
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XRM, フィリピンに住むなら買いたいバイクはこれです!
ホンダがフィリピン市場向けに出しているカブのoff-loadバージョン。
確か、車体は16万円くらいでバイク屋によると、
「安くて丈夫、なにより万一故障しても流通台数が多いのでパーツが豊富だから入荷を待たなくてもよい」という話しです。
実際、110ccの排気量で上り坂も問題なく、舗装路も乗りやすかったですね。
写真の車体もそうですが、オフロードだけではなくモタード版もあります。
フィリピンではカスタムパーツを売っている店も多く、部品が安い。
XRM用アルミ製のマフラーでさえ3500円で新品が売っています。
純正でもおしゃれですが、カスタマイズすればもっともっとかっこよくなります。
停めている間は、段ボールをシートに乗せます。
フィリピンは暑い国です。バイクを駐車しているとすぐにシートがとても熱くなるので、
段ボールをシートに乗せるか、シートを開けて直射日光をさけます。
昼間の集落でトゥバ。
Amlanという村を走っていき、San Joseから山の中へ入っていきます。
ニワトリやヤギ、アヒルを避けながら未舗装路を走っていると、小さな集落が見えてきます。
子どもが道で遊び、大人は農作業をするか日陰に座って話しています。
彼らに声をかけようとバイクを止めた瞬間、「おーい!一緒にトゥバ飲まないかー?」
男が愛想よくしてくれます。
トゥバとはフィリピンの田舎の家庭で作られるココナッツワインのことです。
昼間からトゥバを飲んでる彼らと一緒に過ごしました、ココナッツを取ってくれたり、
畑で育てたタバコの葉を貰ったりとてもお世話になりました。
貰ったタバコの葉
これが貰ったタバコの葉。きっと高価なものなのかもしれませんが、
このままでは吸えません。
タバコの画像クリックで"Kuny's Shop"へジャンプできます。
どなたかお買い求めくださればうれしいです。
翌日、山道にある教会で
朝5:00、ニワトリの声で目が覚めました。
扇風機と堅いマットレスだけの部屋、Costal Innに泊まっています。
再びバイクを借りて山を登っていると、雨が…。
フィリピンでは雨をなめてはいけません。
熱帯雨林気候特有の土砂降りがやってこればバイクどころじゃないからです。
そこで、山の中で見つけた教会で雨宿り。
建設現場事務所
山を登っていくと、何度も何度も道の終わりにたどり着きました。
それは、山頂から見渡す青く澄み渡る空と海の絶景!!!!
………とは程遠い、
赤土と大きな玉石、山頂から流れる水と泥に遮られた急斜面です。
最近、フィリピンでは道路整備に多く税金が使われているそうで、
山の中でも舗装工事がしばしば見られました。
そこで、休憩中の現場の作業員にアンケートをお願いすると、やはり彼らの英語に限界が。
フィリピンでは教育水準と英語は密接に関係しています。
結果的に、現場監督のような人が少し離れた事務所まで誘導してくれました。
彼のバイクの後を付いていき、管理職のような人々からアンケートをとることができました。
月一回の婦人会にお邪魔しました。
奥様達の協力で、アンケートを一気に達成!
Hanay Hanayという集落にいる農家の人たち、道にたむろするバイタクドライバー、
学校帰りの学生などに話しかけて、アンケートに答えてくれた人に配っていた和菓子が無くなりました。
島の中央へ向かって、山の奥深くへ進む
調査が終わり、どうしても訪れたい場所へ来ました。この湖がその入り口です。
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Twin Lakes.
山のずっと奥にある2つの湖。
今にも恐竜が湖から顔をのぞかせそうな、神秘的な静寂と広大な湖面。
鳥と虫の音しかない、フィリピンの喧騒から離れた異世界を感じました。
原始の時代を思わせる巨木が横たわり、湖のほとりに橋をかけています。
足元は底まで見える、波のない湖面。
平野とは異なる植生
シダ植物が植生しています。ヤシの木やマンゴー、バナナなど南国の木はありません。
湿度は高いのでコケが生えていますが、山の上なので暑くありません。
標高100m上がれば気温は0.6度下がるとして、いったいどのくらい上ったのか…、
カーブだらけの急斜面を上ってきたため、意識することができませんでした。
途中で買ったスナックがパンパンに!
このように、気圧が下がっています。
Twin Lakeの入場料は125ペソ(約300円)、
ここは自然が好きな人にオススメです。
HAYA HAY
ここは、地元でも有名なHAYA HAYというレストラン。
海岸通りにあり、シーフードがおいしく値段もリーズナブル。
週末にはバンドがステージで生演奏をする人気の店。
さらに、おしゃれなツリーハウスがバーになっています。
一つ気になるのは、給仕がすごーく遅いことですね。
ガーリックライスと、Grilled FishやKinilaw(カルパッチョのような生魚)ビールを飲んで一人400ペソでした。
壁の無い食事スペースではLunch Timeでもすがすがしい日の光を感じながら食事が楽しめます。
私は町のグラフティ―が好きです。
町に入ったタトゥーだと形容することもできますが、
とても独創的で町の個性を感じる気持ちになります。
このパッケージが面白くて好きです!
このモデルさんではなく、文字に注目してみてください。
Dumagueteの朝。
海を望む海岸通りをTricycleや車、バイクが走ります。
海岸通りでコーヒー
Dumagueteを出発する日の朝、いつも白人のおじさん達がゆっくり過ごしているホテルのカフェで。
インスタントではなく、豆から入れたコーヒーが90円くらい。
Dumagueteは思い出深い町です。
白人の年配層が多く、昼の海岸沿いを犬と散歩している、そんな風景が見られます。
私たちも海岸沿いでのんびり、子どもが16円で売るチャチャローンを買って食べました。
レストランのサービスが良く、Chin LoongというKinilawがおいしい店は特に気が聞いていました。
Coastal Innの安宿での思い出も、忘れられません。
トイレを詰まらせるハプニング、それに続いてタオルをくれと言ったら"NO more"、
フィリピンでは頻繁にNo moreという言葉を聞きますがまさかタオルが無いとは(笑)
バイクにまつわるハプニングは4つあります。
1.下り坂で死にかける
山をバイクで降りる時、後ろブレーキは効きにくく、前ブレーキは良く効きますよね?
特に2人乗りしている時は重いので!!
さらに、フィリピンの山は急で横が崖という場所も多いです。
カツン・・・突然、下り坂で前ブレーキが故障!!!
どんどん速度が上がり、石だらけの坂道を下りて行きます!
後ろブレーキと左足を使って、後輪を振りながら無理やりバイクを止めました!!
あの時ほど絶叫したことはないですね…下りカーブで崖だったら確実に死亡。
2.遠くの村でパンク
パンクする前からバイクはエンスト気味。
私も、この次から入念にバイクをチェックするようにしましたが、
海外でバイク借りるときは注意してください、大変なことになりますよ!
エンストを繰り返す上に、ロータリーエンジンだからエンジンを吹かせないんですよ。
つまり、エンストしそうになったら急発進するしかない…という状況です。
さ ・ ら ・ に ・ サトウキビ畑を走っているときにパンク。
村の腕利きの修理屋へ持っていったのですが、タイヤの中のチューブ交換の為に
150ペソかかると。修理屋も「このバイクは貸せる状態ではない」と言っていた。
エンジンオイルも入っていなくて、140円払って足しました。
「整備不良車に350円も払えるかー!」
ということで、バイク屋に抗議することにして時速30kmでガタガタ・・・
大型車が真横をぶっ飛ばす中、路肩を走って1時間かけて町へ戻りました。
3.バイク屋と喧嘩
整備不良車のせいで30分くらい喧嘩です。
私の言い分は「整備されていないバイクに金は払えない、300ペソ返せ」
バイク屋の言い分は「チューブもテールもブレーキペダルも壊して…修理代1200ペソ払え」
当然、拉致の開かない立場論になってしまったのですが、
口論している間、確かに私が険しい山を走っているときに、
道からせり出していた石が当たってブレーキペダルを曲げたことに気が付きました。
だから、自分の過失は認めましたがテールランプは関係ありません。
そこで、エンジンオイルも足したこともあり、ブレーキ代は払う代わりに、
他はバイク屋に責任を持たせるように促して紛争解決。
300ペソ(750円)の出費ですがブレーキペダル曲げたのは事実です。
最初にバイクの違和感を感じた時にバイクは替えてもらいましょう。ガソリンを入れる前に!!!
4.道端で…
これはしょうもない話しですが・・・
道端で牛が草を食べているのを見ると何をしたくなりますか?
私はついつい、バイクで走りながら牛との幅を狭めて行き、
牛のでっかいおしりを手で叩いてみたんですよ。パシンって、
後を走っていたコージが言うには、
「クニ、もう少しで牛の後ろ蹴り当たりそうだったぞ!」
でかい牛でした、その後はそのようないたずらは辞めました!
さてさて、次回はNEGROS島の北西に位置するPANAY島をご紹介します!
【フィリピン現地調査】
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