こんにちは!Kyні(クニ)です。
本記事で、ウクライナ語の名詞について理解を深めていきたいと思います。
ウクライナ語の名詞は、性別、数、および格によって語形が変化します。
これらの要素を理解することが、ウクライナ語の名詞を使いこなす上で重要です。
ウクライナ語の名詞の3つの特徴
1.性別(гендер)
ウクライナ語の名詞は、男性、女性、中性の3つの性別に分けられます。
性別は名詞の形態や、それに関連する形容詞や冠詞の変化に影響を与えます。
一般的に、男性名詞は子音で終わり、女性名詞は「а」または「я」で終わり、中性名詞は「о」または「е」で終わります。
2.数(число)
ウクライナ語の名詞は単数形と複数形の2つの数に変化します。
複数形は通常、単数形の語尾を変えることで作られます。ただし、複数形の形成にはいくつかの規則があり、名詞の性別や語尾によって異なります。
3.格(відмінок)
ウクライナ語の名詞は6つの格によって変化します。格は名詞が文中で果たす役割によって決まります。
ウクライナ語の6つの格は次のとおりです。
*スマートフォンなどの画面幅の小さい機器で閲覧の方は、表を横スクロールして頂けます。
格 | 説明 | ウクライナ語発音 |
---|---|---|
主格(номінатив) | 主語として使用される名詞 | 属格(генітив) | 所有を示す名詞 | 与格(датив) | 目的語として使用される名詞 | 目的格(акузатив) | 直接目的語として使用される名詞 | 奪格(інструментал) | 手段や方法を示す名詞 | 前置格 (препозитив) | 前置詞と共に使用される名詞 |
これらの要素を組み合わせることで、ウクライナ語の名詞のさまざまな形態が作られます。
それでは、3つの特徴について説明します!
ウクライナ語の名詞の性別
1.男性名詞(чоловічий рід)
男性名詞は、一般的に子音で終わります。
例外も存在しますが、多くの場合、このルールが適用されます。
男性名詞は主に生物(特に男性)や物体に関連する単語です。
男性名詞の例
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ウクライナ語 | 日本語訳 | ウクライナ語発音 |
---|---|---|
батько | 父 | стіл | テーブル | город | 庭 |
2.女性名詞(жіночий рід)
女性名詞は、通常、「а」または「я」で終わります。
女性名詞は主に生物(特に女性)や物体に関連する単語です。
女性名詞の例
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ウクライナ語 | 日本語訳 | ウクライナ語発音 |
---|---|---|
мати | 母 | книга | 本 | гітара | ギター |
3.中性名詞(середній рід)
中性名詞は、「о」または「е」で終わることが一般的です。中性名詞は、主に物体や抽象的な概念に関連する単語です。
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ウクライナ語 | 日本語訳 | ウクライナ語発音 |
---|---|---|
вікно | 窓 | море | 海 | серце | 心 |
ウクライナ語の単数形と複数形
ウクライナ語の名詞は、単数形と複数形の2つの数に変化します。複数形は、単数形の語尾を変えることで作られます。ただし、複数形の形成にはいくつかの規則があり、名詞の性別や語尾によって異なります。以下に、ウクライナ語の名詞の単数形と複数形の特徴について説明します。
男性名詞
男性名詞の複数形は、主に単数形の語尾に「и」または「і」を付けることで形成されます。
ただし、「й」または「ь」で終わる男性名詞は、「ів」または「ій」を付けることが一般的です。
男性名詞の複数形の例
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日本語 | 単数形 | ウクライナ語発音 | 複数形 | ウクライナ語発音 |
---|---|---|---|---|
家 | дім | доми | ||
年 | вік | віки | ||
鍵 | ключ | ключі | ||
少年 | хлопець | хлопці |
女性名詞
女性名詞の複数形は、主に単数形の語尾の「а」または「я」を「и」または「і」に変えることで形成されます。
女性名詞の複数形の例
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日本語 | 単数形 | ウクライナ語発音 | 複数形 | ウクライナ語発音 |
---|---|---|---|---|
女性 | жінка | жінки | ||
本 | книга | книги | ||
ページ | сторінка | сторінки |
中性名詞
中性名詞の複数形は、主に単数形の語尾の「о」または「е」を「а」に変えることで形成されます。
中性名詞の複数形の例
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日本語 | 単数形 | ウクライナ語発音 | 複数形 | ウクライナ語発音 |
---|---|---|---|---|
窓 | вікно | вікна | ||
街 | місто | міста | ||
ホイール | колесо | колеса |
ただし、これらの規則は一般的なものであり、例外も存在します。ウクライナ語を学ぶ際には、名詞の性別や単数形・複数形の形成を理解し、それに応じた変化を適切に使い分けることが重要です。
また、特定の名詞は不規則な複数形を持つため、それらの名詞も個別に学習する必要があります。
ウクライナ語の6つの格変化
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格 | 説明 | 日本語例文 | ウクライナ語例文 | ウクライナ語発音 |
---|---|---|---|---|
主格 | 主格は、文中で主語として使用される名詞の形です。通常、文の中で物事や行動の主体を表します。 | 本がテーブルの上にあります。 | Книга лежить на столі. | |
属格 | 属格は、所有や関連性を示す名詞の形です。通常、他の名詞に属するものや、ある名詞から由来するものを表します。 | これは本のページです。 | Це сторінка книги. | |
与格 | 与格は、文中で間接目的語として使用される名詞の形です。通常、他の名詞や動詞に影響を与える対象を表します。 | 私は本を母に渡しました。 | Я дав книгу мамі. | |
目的格 | 目的格は、文中で直接目的語として使用される名詞の形です。通常、動作の対象や方向を示します。 | 私は店で本を買いました。 | Я купив книгу в магазині. | |
奪格 | 奪格は、文中で手段や方法を示す名詞の形です。通常、ある動作を実行する際の道具や方法、状況を示します。 | 彼は本で勉強しています。 | Він вчиться з книгою. | |
主格 | 前置格は、前置詞と共に使用される名詞の形です。通常、場所や話題に関連する名詞を表します。 | 私たちは本について話しています。 | Ми говоримо про книгу. |
これらの格は、名詞が文中でどのような役割を果たすかを示し、それに応じて名詞の形が変化します。
ウクライナ語を学ぶ際には、これらの格の概念を理解し、適切な格を使い分けることが重要です。
名詞の次は、形容詞の特徴もこちらの記事でチェックしてみましょう!