【キューバ旅行記】寝込みをナイフで襲われていたかもしれない。
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こんにちは!海外レポートを書いていますKunyです。

 


今回は、ハバナで友達になった男の家で起こった事実を書きます。

国際人として国や地域をまたいでビジネスをするためには、
現地目線で世界を捉える能力が必然的に求められます。

彼らの目線に立って考える為には、そこに住む人々の生活に立ち入ることが不可欠。
しかし、不確定要素に飛び込むことは当然予測できないリスクを伴います。

この記事ではいつも通り私の日記の1ページをご紹介しながら、
海外旅行などの参考にしてもらいたいと思っています。

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-前回までのあらすじ-
キューバ革命を経験した国家、そこに住む人々の生活を垣間見るために私は2014年にカナダからキューバへ飛びました。外国人の為に用意されたリゾート地バラデロに着いた翌日、私はそこを離れ首都ハバナへ。そこで、ギリギリの生活をする男たちと出会い、そのうちの一人アレックスが不条理にも目の前で警察に逮捕される

 

翌日、パスポートをバラデロに置いてきた私は突然CASA(宿)を追い出されてしまいました。次の瞬間、ばったり会ったのが男たちの一人、カリート。荒々しい印象の彼にその夜10:00に家を訪ねると約束し、私はようやく革命広場を観光を終え海辺でピーナッツを買ってコークを飲みました。


 

ハバナの海辺で4円のピーナッツを100円で買ってしまった私は、
バックパックを背負って街まで歩いて戻り、夕食を済ませました。


(カビが生えたダイニングスペース)

 

‐カリートの家‐
約束の10:00、私はカリートの家を訪れました。

カビが生えた壁紙がはがれ、誰かが2階を歩くと天井からペンキの欠片が降ってきます。
ハバナ旧市街はユネスコの世界遺産に登録されています。

世界遺産とはそもそも人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ物件が対象となるもの。

しかし国連の専門機関であるユネスコが見る「普遍的価値」のある街並みと、
実際そこに住む人々の街の見え方のギャップはそうとう大きいと私は考えています。


(朽ち果てそうな階段)

 

60年代か70年代の古いファンクやダンスクラシックスが、
ノイズと共に骨董品のようなラジオから流れてきます。

この音楽は最高だ。わかるだろ?ジョージはそう言って遠くを見ます。

音楽活動に没頭して中古のレコードを集めていた10代の頃、
私がどこかで聞いたことがあるような無いような曲を彼は語り始めます。

まるで、子どもの頃にVHSビデオテープで見た映画にいるような時間が過ぎました。

ジョージの音楽への知識はとても豊富で、アーティストの生まれ故郷や育った環境・・・

多くのストーリーを私に語りかけてくれました。

読書家で音楽が好きなジョージが今まで使い古した分厚いノートに綴った歌詞を私に見せてくれました。

CASA(宿)を追い出されてしまった話しをカリートにすると
「俺たちは家族だ!家に泊まっていけばいい!」
私はその言葉に甘えることにしました。


(左からジョージ、私、カリート、カリートの娘の婚約者、カリートの娘)

 

私はジョージらと飲みながらキューバの政治から日常の話まで楽しんでいました。

25年間ニューヨークに住んでいたジョージは彼らにとって英語の先生です。

カリートの家族が彼から英語を教わっていて、
カリートの娘が家族の中で一番英語を話していました。

 

カリートの娘のには婚約者がいて、
彼とも話しましたが神経質でシャイな印象を受けました。

カリートの娘は父が穴のあいた靴を一足しか持っていないことを気遣い、
私が穿いているサンダルを父に与えてくれと言います。

もう一足靴を持っていればそうすることができたのですが、
あいにくそれは断るしかありませんでした。

私は可能な限り、キューバ国内の事情を聞き、キューバ国外の関係など意見交換をしました。
突然、男たちの一人が言ったことは

「日本は中国じゃないのか!!」

確かに、日本は遠く離れたアジアの島国。

社会主義国家同士繋がりが強い中国は親近感があるものの、
アメリカと同盟関係を持つ日本の情報は知られていないのももっともです。

可能性として、そのような誤った情報が流布されていることも否定できませんが・・・

(毎年多くの中国人がキューバへ格安でスペイン語を学びに訪れているそうです)

私がいつも持ち歩いている手帳の世界地図ページを見せて、地理的関係について説明します。

 

 

ここがキューバで、ここが日本で・・・

 

 

「日本はこんなに小さい国なのか!」

 

 

と一人の男が言うので、
「確かに、平面の地図上では小さく見えるけど立体的には
国土面積は世界61位でね・・・」と言っていると

男らの一人が私が10年以上愛用している手帳に唾をかけています!

 

 

「おいおい、何するんだよ!やめてくれ!」

 

 

私は手帳を取り上げてそう言いました。

 

 

男は「キューバなんて×××だー!!」そう言い、
世界地図上のキューバに唾を吐きかけていたようです。

 

 

彼の表現方法に覚えたカルチャーショックと同時に、

痛烈にキューバという国の実態を受け止めた瞬間でもありました。

 

 

生活物資はもちろん新しい電化製品が届かないキューバ。
写真を撮りたいと私がデジカメを取りだすやいなや、取り合いになりました。

 

 

 

 

 

写真を撮ったり、取られたりというよりも、
ファインダーをのぞいて撮影ボタンを押すことを競い合っているようにも見えました。

 

 

シャッターを覗き込む婚約者に、カリートの娘が「違うよー!反対だよ!」

 

と言っている姿はどこか暖かくもあり、
キューバ政府が国民に強いる閉鎖的な生活として捉えるとどこか冷たく感じる。

 

アンビバレントな温度差を私は感じていました。

 

 

「昨日の朝、私に朝食をおごったおかげで一文無しになった、
だからどうか1000円貸してほしい。」そうジョージはカリートの言葉を英語にします。

何を買うんだ?と聞くとビールを買ってきたい。金は明日の朝返すと彼は言います。


(底が抜けたベッド)

 

彼に1000円渡して彼の帰りを待ちましたが、彼はいつまでたっても帰ってきません。

 

 

私は、とうとう眠くなりリビングの隣の部屋のベッドを借りて寝ることにしました。

 

 

間仕切りの無い隣のリビングでは何やらケンカをしているような騒動が起きています。
ジョージは、

「Kuny、心配はいらないがシーツを顔に掛けて誰にも見えないようにして寝るんだ。いいな。」

 

 

訳が分からず、私はジョージの言う通りにして想像を絶するような
アンモニア臭のするシーツにくるまり、底の抜けたベッドで寝ました。

 

 

‐翌朝‐

 

 

翌朝、ジョージから聞いた話によると
カリートの娘が私の事ばかり話すので、

婚約者の男性が嫉妬をして突然発狂。

 

 

ナイフを持って私を殺そうとしたそうです。

 

 

 

ジョージやカリートの親戚たちがそれを引き留めて数時間話し合ったと彼から聞きました。

 

 

その婚約者は普段真面目ですが、突然感情的になることがある人物だとジョージは言っていました。
ジョージは嘘をつく男ではなく、その話が事実ならば娘の婚約者に寝込みを襲われていたかもしれません。

 

 

好奇心の赴くままに旅を続けていれば、大小問わずリスクは発生します。

 

 

今回のケースは、パスポートを忘れずホテルを追い出されなければ・・・
あるいは私の立ち居振る舞いに問題があったのなら改めれば未然に防げたと思います。

 

 


リスクを取らなければ得られないものはメリットです。

 


海外を旅する方はリスクの取り方とリスク分散を常に意識して毎日を楽しんでください!
次回は、金を持って逃げたカリート、警察から解放されたアレックスのストーリーを紹介します!

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