9月1日PanayのIloIloに到着!
ここはWestern Visaya地方で最も歴史が古く、政治・経済の中心ともあり活気のある港町。
言語はイロン語、タガログともセブアノとも異なる言語が使われている地方に到着。
町にはデパートや大手チェーン店、コンビニが人で賑わっています。
私たちの目的は、非電化地域での調査なのでPanayについて早々、
NegrosとPanayに挟まれた小さな島、Guimarasへ行きました。
新しい街に到着、まず始めにすること。
PanayのIloiloに到着しTcicycleに乗った私たちがまずすること、
それはリーズナブルなホテル探しです。
今回は一人当たり995円、City Cooperate Innという窓のないホテルへ。
暗いので100W電球を買ってきて取り替えたのですが、1日で壊れました(笑)
Panayでボイルした牡蠣が小さいバケツ一杯200円!
というのは、Panayでは貝の養殖が盛んだからです。
他の店では牡蠣の他にもおおぶりの蟹やエビが食べれるそうです。
このレストランの名前はGriller's、牡蠣の他にSisigもおいしい店。
バケツに5本入ったビールBucket mixed for fiveは200ペソ(474円)、リーズナブルですね。
Tokyo Joe日本食チェーン店!
Panayのデパートで見つけた店のメニュー。
日本食レストランのオーナーとしては珍しく、この店の店主はフィリピン人。
揚げ物はフィリピンらしくカリカリでしたが値段もリーズナブル、
盛り付けに関してよく日本食を研究されているという感想。
しかし、都会でゆっくりしている時間はあまりありません!
Panayに着いた翌日、9月2日いよいよNEGROS島へ出発!
都会のIloiloを後に、非電化地域を目指してNEGROS島へ。
バンカーボートというフィリピンで多く見られる小さな船、値段は片道35円。
50人ほどの定員が埋まった時点で船は出港します。
遠くから、海に浮かぶ緑生い茂る丘が迫ってきました、移動距離が短く20分ほどで到着しました。
Guimarasの行政区は両隣の大きな島から独立。
まず、独立した行政区を持つこの小さな島の役所を訪れました。
山道を進みNGOの事務所を訪れた後、スタッフが島外にいることを知り、
役所に戻り調査に関連する部署を訪ねました。
役所のオフィスで記念撮影。
調査に理解を頂いて、多くの貴重な情報を提供して貰うことができました。
Hotel Miewa, アキオさんとの出会い
Guimaras島には3人だけ日本人が生活しているそうです。
今回泊まったホテルのオーナーはアキオさんという日本人の方の妻。
アキオさんいわく、日本人の若者に会ったのは10年ぶりとのこと。
ホテルでは、ビリヤードを教わりながら毎晩語り合い、私たちにとって大変勉強になる日々でした。
この部屋は学生のスポーツ合宿などでも使われる15人部屋、Guimaras随一の広さ。
一泊料金は500ペソ(1185円)、大人数での宿泊をお勧めします!
アキオさん夫妻にバイクを用意してもらう
旅行者が殆どいないので当然、この島ではRent-For-Bikeもありません。
知人を訪ねて頂き、個人間の契約でバイクを1日500ペソで手配して貰いました。
バイクの名前はWAVE200。2人乗りでも元気よく走るマシン。
ヘルメットを2つ用意して頂いたのですが、険しい山道を走るときに邪魔になるため
昨日友達になったバイク屋のJohnに預かってもらうことにしました。
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南へ、東へ
人に道を聞き、どんどん経済活動が活発ではない地域へ。
港町Buenavistaを離れ南の山岳地帯へ向かいます。
小さい島といえど道のりは遠く、舗装された山道をひた進みました。
この島の幹線道路は少ないために、目的地まで遠回りが余儀なくされます。
山へ続く道を見つけては、奥深くへ。
Google mapもInternetも機能しません。
バックパッキングをした人は分かると思いますが、
こういう場合は問題解決のための問題発見能力が鍵、
あとはアクションと再考察の繰り返しです。
地図も手に入らないので、道行く人と地形からの予測、最後に直感が頼りです。
夕暮れ前にホテルまで急ぐ
途中で大きな町、Sn.t Meguelで食事、一本道に背の低い建物が並ぶ。
Nueva Valencia と超えてEast Valenciaを行ったり来たり。
結局、現地の人々の情報から非電化地域はないことがわかりBuenavistaへ引き返しました。
自分の目を疑う光景、ここはフィリピンなのか?
そして、Sanpedro Caveと書かれた看板を見つけて以来、どうしても訪れたかった場所へ。
気になっていた洞窟を目指すことに決めた。
日暮れとの競争、時間はありません、砂利道を進みました。
ガイドブックはもちろん、現地に10年住む日本人さえ知らない洞窟へ
バイクも入れない険しい山、どうしようか迷うことなくバイクを降りました。
坂を歩いて越え、山に囲まれた集落に到着。
その道で見つけたのが、この崖を歩くヤギ達です。まるで違う国のような光景。
落ちていた木の枝を持って進みます。
さらに山の奥へ
小さい集落に入るとあっと言う間に近づいてきた住人に囲まれました。
住人に自己紹介を済ませて洞窟について尋ねると、
「もう暗くなっているから、蛇とか野生動物がでるから行かない方がいい」
と引き留められ、「俺たちは強いしウェポンもあるから大丈夫だ!」
と手に持っていた木の枝を見せたのですが…
冗談ではなく、始めて訪れた外国人では洞窟にたどり着くことは不可能だとそのあと知りました。
洞窟までの道は本当に険しく・・・
というか、そもそも道がありません。
少年たちとジャングルへ
集落にいた英語を話せる人が、3人の子供に私たちのお供をさせました。
少年たちのおかげで、日が沈むジャングルを進むことができました。
うっそうとした木々、足元の岩や草は雨に濡れていて、木のつるにつかまりながら、
急な斜面を下りてゆくと水の流れる音・・・滝です。
想像を上回るほど開発されていない、自然の洞窟
小さな滝から川の水が下流にそそぎ、その川から頭を出す岩から岩へ、
水を飛び越える格好で、足元を滑らせながらべしゃべしゃになり洞窟へ。
日は既に落ち、真っ暗。iPhoneの頼りないライトだけが自分たちの視界です。
iPhoneで撮った写真もピンボケだらけ。
洞窟にはコウモリがたくさん住んでいるそうですが、
洞窟からは川が流れているので、洞窟の入り口しか見れませんでした。
帰りは、真っ暗闇のジャングルの斜面を登り少年たちに礼を言って別れました。
息を切らして、コージと私を囲むうっそうとした木々を抜けて、
急斜面の下に置いてきたバイクまで戻ります。
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問題はそのあと
バイクのヘッドライトの付け方がわからず、
コージがiPhoneのライトを照らし、私が運転するという過酷な帰り道。
帰り道も木々に囲まれた砂利道なので顔面に虫が直撃、
バイク乗りの人は良く分かる通り、痛いんですよ!虫が!
水たまりも泥も直前になるまで暗闇に潜んでいるので、
帰ったらへとへと。靴もべちゃべちゃ。
車に弾き飛ばされることなく無事ホテルに到着…
この街では太陽と共に町は寝静まります。
6:30に店が閉まるので、ビールを急いで買いに走り、
帰るとバイクのオーナーがバイクを引き取りに。
そこでヘッドライトのスイッチがなんとライトの下にあったことを聞かされる。
「ライトのスイッチを伝えるの忘れてたわー」とアキオさんの妻。
今夜もアキオさんと日本やフィリピン、人生哲学について話す。
フィリピンに30日以上滞在するためにはビザを延長しなくてはならないために、
Iloiloの港付近ので私たちはビザの延長をしました、費用は3030ペソ(7181円)
去年はCebuでビザ延長の為に、混雑する中、2時間以上待たされたのですが、
今回、Iloiloではコージと私の2人だけだったので、10分くらいで手続きが済みました。
Guimaras島は本当に、日本人が訪れない島であり、知名度も決して高くありません。
しかし、Iloiloに住むフィリピン人は美しいビーチを楽しむために、片道35円のバンカーボートでここを訪れます。
Guimarasの人々はとても静かな生活をしていて、フィリピンらしい大音量が聞こえてきません。
孤児もホームレスも見かけず、町にゴミが少なくもとても綺麗な場所です。
所得や貧困率マップが指示しているような貧困な様子はその生活からはうかがえず、
寧ろとても豊かで優雅にさえ思うことさえあります。
相対的貧困とは経済的富に対して犠牲的に生まれる概念で、都会と田舎の生活を同じ秤で比べることができない。
同様に、人間本来が持つ幸福とは所得と必ずしもイコール関係では結べない。そのように再認識ました。
ここは日々の忙しから孤立した、本来的な在り方を
思い出すことのできる少ない場所の一つでしょう!
さてさて、次回は南国フィリピンで2番目に美しいと言われているボラカイを紹介します!
【フィリピン現地調査】
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