フィリピン留学を考えている方にとって、現地での通信手段は大きな不安要素の一つですよね。Wi-Fi環境が整っている学校や寮もありますが、外出先や移動中にもネットが使えると安心です。そこで重要になってくるのが、SIMカードとeSIMの選択。この記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説し、フィリピンで人気の通信キャリア「Smart」と「Globe」についても詳しくご紹介します。初めてのフィリピン留学でも安心して準備できるよう、分かりやすくまとめました。
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SIMカードとeSIMの違いとは?
まずは「SIMカード」と「eSIM」ってそもそも何?というところから解説しましょう。
SIMカードとは
スマホの中に差し込む小さなチップ型のカードのことで、通信キャリア(電話会社)から提供され、モバイルネットワークに接続するために必要なものです。多くの人がこの物理的なSIMカードを使っています。
eSIMとは
「embedded SIM(組み込み型SIM)」の略で、物理的なカードを使わず、スマホ本体に内蔵されたSIM機能にデジタルで情報をダウンロードして使うタイプ。最近のiPhoneやGoogle Pixelなどの端末に対応しています。
比較まとめ
項目 | SIMカード | eSIM |
---|---|---|
物理的な挿入 | 必要 | 不要 |
設定の簡単さ | やや手間あり | 簡単(QRコードで設定) |
紛失リスク | あり | なし |
端末対応 | ほぼ全機種 | 対応端末のみ |
フィリピンの主要通信キャリア「Smart」と「Globe」
フィリピンにはいくつか通信キャリアがありますが、留学生や旅行者に人気なのがSmartとGlobeです。
Smart Communications
- フィリピン最大手の通信会社
- 特に都市部での通信速度・安定性に定評あり
- 留学生向けのSIMパッケージも豊富
- eSIMにも対応開始(対応店舗での発行が必要)
おすすめポイント:
- 「GigaSurf」などのプリペイドプランが安価で使いやすい
- データ容量重視のユーザーにぴったり
Globe Telecom
- Smartと並ぶ大手通信会社
- カフェやショッピングモールなどにWi-Fiスポットが多い
- アプリ「GlobeOne」で簡単にチャージやプラン変更が可能
- eSIM対応(一部店舗、オンライン申請可)
おすすめポイント:
- SNS中心のライトユーザーに最適なプランも充実
- プロモーションが豊富でお得感あり
留学生におすすめの通信プランは?
フィリピンではプリペイド(前払い)方式が主流で、短期留学や観光にぴったりです。以下に、SmartとGlobeの人気プランを紹介します(2025年5月時点)。
Smartの人気プリペイドプラン例
プラン名 | データ容量 | 価格 | 有効期限 |
---|---|---|---|
GigaSurf 99 | 2GB + 無制限YouTube | PHP 99(約260円) | 7日間 |
All Data 299 | 24GB(全用途) | PHP 299(約790円) | 30日間 |
Globeの人気プリペイドプラン例
プラン名 | データ容量 | 価格 | 有効期限 |
---|---|---|---|
GoSURF 50 | 1GB + 無制限Facebook | PHP 50(約130円) | 3日間 |
Go90 | 8GB + 通話・SMS | PHP 90(約240円) | 7日間 |
SmartとGlobeのアプリ活用方法
どちらのキャリアにも便利な専用アプリがあり、プロモ(お得な通信プラン)を簡単に購入できます。
Smartの場合:Smartアプリ
- アプリをダウンロード(App Store または Google Play)
- アカウント登録(SIMを挿入した状態で自動認識される場合も)
- メニューから「Buy Promos」を選択
- 好みのデータプランを選んで購入
決済方法:
- プリペイド残高からの引き落とし
- クレジットカード・デビットカード(設定により)
注意点:
- アプリ利用には通信が必要なので、Wi-Fiがない場合は一時的に別の通信手段が必要
- 一部プランはアプリ限定割引あり
Globeの場合:GlobeOneアプリ
- アプリをインストールし、電話番号でログイン
- ホーム画面から「Buy」セクションへ進む
- 「Promos」から希望プランを選択
- 「GCash」や「Load」から支払いを選択して購入
決済方法:
- GCash(フィリピンのモバイル決済アプリ)
- プリペイド残高
- クレジットカード(一部対応)
注意点:
- GCashの利用には別途登録が必要(ローカルの電話番号が必要)
- 購入後は返金できないため、プラン内容をよく確認すること
フィリピン留学におすすめのeSIMプラン比較
以下は、日本からオンラインで購入できる人気のeSIMプランです。
サービス名 | プラン例 | データ容量 | 価格 | 有効期限 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
Airalo | Asialink 3GB | 3GB | 約USD 13(約1,800円) | 30日間 | アジア14か国対応、即時利用可 |
Nomad | 5GBプラン | 5GB | 約USD 18(約2,400円) | 30日間 | 高速通信、チャットサポート有り |
Ubigi | フィリピン専用5GB | 5GB | 約USD 10(約1,350円) | 30日間 | フィリピン国内での安定接続に強み |
Holafly | 無制限データ(※速度制限あり) | 無制限 | 約USD 27(約3,650円) | 15日間 | データ無制限、SNSヘビーユーザー向け |
※為替レートは2025年5月時点の参考価格です。
eSIMの登録・設定方法(一般的な流れ)
- オンラインでeSIMサービスの公式サイトにアクセスし、対象プランを選択
- メールで届くQRコードを受信
- スマホの「設定」→「モバイル通信」→「モバイルプランを追加」からQRコードを読み取る
- ダウンロードとインストールを行い、回線を有効化
- 現地到着後、自動的に通信開始(または手動で回線を切り替える)
注意点:
- スマホがeSIM対応機種であることを事前に確認
- ダウンロードにはWi-Fi環境が必要
- 一部サービスは日本国内でのアクティベーションが必要な場合あり
SIMカードとeSIM、どっちがおすすめ?
それぞれにメリット・デメリットがありますが、以下のような方にはこの選び方がおすすめです。
SIMカードが向いている人
- 現地での通信が初めてで、スタッフにサポートしてほしい
- 対応端末を持っていない
- 長期滞在予定で、安定した通信環境を重視する
eSIMが向いている人
- すでに対応端末を持っている(例:iPhone 12以降)
- 事前に日本から設定しておきたい
- SIMの入れ替えが面倒、荷物を減らしたい
eSIMはまだ一部店舗対応やオンライン発行のみに限られる場合があるため、現地での設定に不安がある方はSIMカードの方が安心です。
購入方法と注意点
SIMカード購入の流れ(Smart / Globe 共通)
- 空港やショッピングモール内の公式ショップへ行く
- パスポートを提示して本人確認
- スタッフがSIMの挿入と初期設定をしてくれる
※SIMロックのかかっていないスマホを持参することが前提です。
eSIMの利用方法
- 公式ショップまたはオンラインでeSIMを申し込み
- QRコードを受け取り、スマホで読み取って設定
- プランを選んでチャージ
まとめ:フィリピン留学には自分に合った通信手段を選ぼう
フィリピン留学中に快適な通信環境を整えることで、授業の調べ物や現地での連絡、SNSの発信もスムーズに行えます。SIMカードとeSIMのどちらを選ぶかは、スマホの対応状況や渡航前の準備状況に応じて決めるのがベストです。
- 短期〜中期の滞在で設定に不安がある方:SIMカードがおすすめ
- 慣れていて手間を省きたい方:eSIMが便利
SmartとGlobeのどちらも優れたサービスを提供しており、どちらを選んでも留学生活をしっかりサポートしてくれます。自分のライフスタイルや予算に合わせて、最適なプランを見つけてくださいね。
初めてのフィリピン留学、通信の心配を減らして思いっきり楽しみましょう!