Happy Christmas! Kunyです
いよいよ、クリスマスの時期がやってきましたね!
皆さんはどのようにクリスマスを過ごしますか?
ウクライナの友達と過ごす3度目のクリスマス
私はこの約3年間、ウクライナから日本に避難している友達と過ごすクリスマスを楽しみにしています。
毎年のクリスマスパーティーは家族で過ごすような温かい時間、今回はその様子を少しだけ紹介してみようと思います♪
戦争が始まってからウクライナの支援を継続しているのですが、私が支援を始めるときに心に決めた「家族のような温かい場所」。
それを実現できたと感じるのにあまり多くの時間はかかりませんでした。
2022年3月から継続している3点のウクライナ支援
無償提供することを決めた日本語教室、毎月の文化交流イベントと日々のお困りごとサポート。
この3点は留学や海外移住と異なり、避難者として来日する人々にとって無くてはならないものです。
日本語という難解な言語の事前準備の余儀なく日本に来ることになったわけですから、日本に到着してから様々なサポートが必要になります。
日々のお困りごとサポート
特に行政や国際支援機関の手が届かない「日々のお困りごと」の解決をするためには、民間企業や個人が名乗り上げる必要があると2022年3月に考えて計画をスタート。
「日々のお困りごと」をサポートするためには、なんでも話し合える関係性が不可欠です。
例えば、海外生活で奥歯がちょっと痛いというときに誰にそれを言いますか?
外国人サポート窓口に電話をしますか?
そこまで電話をかけるのはちょっと...。と思って我慢してしまうことが多いと思います。
では、いつもそばにいてくれて気にかけてくれる現地の人がいるとどうでしょう?
コートのボタンが取れたけど縫うための針と糸がない、Amazonで買いたい商品があるけどアカウントが無いから買えない、ボルシチを作るためのビーツが店頭に無い。
そういった全ての「ない」を、遠慮なく「ない」と言えますよね。
日本語教室は語学学習の場だけではない
遠慮なく問題があれば伝えられる関係性を作るためにも日本語教室の存在は不可欠です。
言語を学び練習することはコミュニケーションを取ることとも言えるので、クラス内で生活課題に気が付くことができる訳ですね。
日本語の会話練習の中で、困っていることをくみ取ることがあれば授業外の時間にお手伝いをすることができます。
毎月1回開催している文化交流イベント
日本語教室と日々のお困りごとサポートに合せて大切な物は文化交流イベントです。
内側で完結する教室だけではなく、外側に広がりを持つイベントを毎月開催しています。
それによって、日本文化を知ったり、いろいろな人と交流をして日本語学習のモチベーションを高めることができます。
ヨーロッパ式のクリスマス
このような「家族のような温かい場所」を目指して始めたウクライナ支援。
戦争が始まってから今年で3回目のクリスマスを過ごすことになりました。
支援というのは相手に何かを提供することを指しますが、実際は受け取る物の方が多いと私は思っています。
毎年のクリスマスで体験することもその一つです。
日本での生活の中で、私たちはヨーロッパの文化と風習を学んだり、複数の言語を織り交ぜてコミュニケーションを取り生活をしています。
料理やイベントなど日本のクリスマスとは一味違うクリスマスを過ごしています。
欧米で人気のシークレットサンタ
シークレットサンタは最近欧米で人気のプレゼント交換の方法です。
事前に誰かが誰かのサンタになるようにクジを引き、その結果をプレゼント交換が終わるまで秘密にします。
クリスマスパーティー当日まで、シークレットサンタはプレゼントをあげる相手の好みや必要としているものを探って予算内で用意します。
クリスマスパーティー当日、大きなクリスマスツリーの下に受け取る人のネームタグを付けたプレゼントを並べます。
一人一人プレゼントを開封して、いったい誰がシークレットサンタだったのか推測して盛り上がります。
「あの時、すっぱいお菓子が好きって言ってたよね。だから僕の国のすっぱいお菓子を用意したんだよ」
シークレットサンタではそんなエピソードを話し合って楽しむことができます。
シークレットサンタの詳細はこちらの記事で紹介しています♪
料理一品持ち寄り、Potluck Partyスタイル
ウクライナでは一人一品の手料理を持ち寄ってクリスマスをお祝いします。
英語ではPotluck Party(ポットラックパーティー)と呼ばれるスタイルですね。
日本人同士など一つの国の友達が集まっても十分楽しいスタイルですが、複数の国の友達同士で一品持ち寄りパーティーをするとテーブルの上がより鮮やかになるものです。
得意な料理を1品作って持ち寄る訳ですから、一つ一つに心がこもっていて食文化交流の場にもなります。
写真にはウクライナの伝統的なオリヴィエ・サラダがあります。
多国籍なポットラックパーティーでは、「どんな料理を作ろうかな...」と悩んだときに、他の人と重複しにくいというのも良い点だと思います!
オーブンで焼いたローストチキン
毎年、私たちはボランティアで日本語の先生をしてくださっている方の家でクリスマスパーティーを行っています。
そして、日本語の先生の奥様はとてもお料理上手で毎年工夫に富んだローストチキンなどのお料理を振る舞ってくれています。
ローストチキンに添えてあるのは焼いたブドウ、それも美しくてセンスの高いお料理です。
友達に感謝を伝える時間
クリスマスパーティーでは、特別なお酒を飲んだり、いつも通りおしゃべりをしたり好きなように過ごします。
ただ今まで私が経験してきたウクライナの友達とのクリスマスパーティーの中で、最も素晴らしいと思っているものの一つが「友達に感謝を伝える時間」です。
シークレットサンタとは別に、お世話になっている人にプレゼントを渡して感謝を伝えることもその一つです。
今回は2~3か月前から日本語の先生に内緒でプレゼントを用意する計画をし、何が喜ばれるか話し合いを重ねて、少しずつお金を出し合ってプレゼントを渡しました。
また、毎回必ずではありませんが、おしゃべりの時間に一度区切りを付けて一人一人が他の皆に感謝を述べる時間があります。
ワイワイ盛り上がるパーティーも楽しいものですが、一旦静寂に包まれた後にいつも胸に秘めてある感謝を言語化して相手に伝える時間は美しく特別です。
言語は英語、日本語、ウクライナ語を使っていますがコミュニケーションの問題はあまりありません。
2カ国語以上話せる人が、通訳をしたり言葉をサポートしているのがその理由です。
今回はウクライナの友達と過ごすクリスマスを少しだけ紹介してみました♪
1日も早くウクライナに平和が戻り、祖国で家族とクリスマスを過ごせる日が来ることを願っています。
その現状を受け止める日本人の一人として、家族のような温かい場を作り守るべき人たちを守っていきたいと思います。