こんにちは!Kunyです
今回はフィリピンでSIMカードを購入後に義務付けられている個人情報登録方法をご紹介します。
5分の手続き動画を見ていただければ、一目瞭然ですので本ページ上部の動画を参考に登録してみてください。
フィリピンの通信キャリアはSmartとGlobeの2社が有名です。
こちらの動画ではGlobeの物理SIMカードを購入した後の手続き画面を全て紹介しています。
物理SIMは空港、コンビニ、ショッピングモール、サリサリストア(個人商店)などどこでも気軽に買うことができます。
手軽に購入できるフィリピンのSIMカードですが、2022年より個人情報登録をしなければ重たい罰則が科されることが法律に加えられました。
2022年12月27日より利用開始前に個人情報の登録が必要になり、登録が完了しないとSIMのアクティベーションが出来ません。登録を行わなかった場合には、SIM番号と登録の無効化、および懲役や罰金などの罰則が科せられます。登録時に虚偽の情報を提供したり、虚偽のIDを使用した場合、6ヶ月以上2年以下の懲役および10万ペソから30万ペソ(日本円で24万円から72万円)の罰金に処されることが法律で定められています。
フィリピンの最高裁判所のWEBサイトには懲役と罰金についてこのように書かれています。
原文
documents to register a SIM. The penalty of imprisonment ranging from six (6) months to two (2) years, or a fine of not less than one hundred thousand pesos (P100,000.00) but not more than three hundred thousand pesos (P300,000.00), or both, shall be imposed upon anyone who provides false or fictitious information or who uses a fictitious identity or fraudulent identification documents to register a SIM. Section 14. For sale or transfer of a registered SIM without complying with the required registration. The penalty of imprisonment ranging from six (6) months to six (6) years, or a fine of one hundred thousand pesos (P100,000.00) to three hundred thousand pesos (P300,000.00), or both, shall be imposed upon anyone who sells or transfers a registered SIM without complying with the required registration under the Act.
日本語訳
SIMを登録するための書類 虚偽もしくは架空の情報を提供した者、または架空の身分証明書もしくは不正な身分証明書を使用して SIM を登録した者には、6 カ月以上 2 年以下の懲役、または 10 万ペソ以上 30 万ペソ以下の罰金、またはその両方が科される。 第14条 必要な登録に従わずに登録済みSIMを販売または譲渡した場合。本法に基づく必要な登録に従わずに登録SIMを販売または譲渡した者には、6カ月から6年までの禁固刑、または10万ペソから30万ペソまでの罰金、あるいはその両方が科される。
登録に必要なもの
- パスポート
- フィリピンでの滞在先住所を証明するもの(ホテル予約票など)
- Eチケット
- フィリピンで買ったSIMカードの電話番号
- セルフィー
それぞれの書類は画像を撮影してアップロードする仕様になっています。
この他、事前に写真を撮ってアップロードすることもできます。
SIMカードに個人情報を登録する流れ(GLOBEの例)
実際の登録の様子はYouTube動画をご覧ください!
①Globe Oneというアプリを入れる
②「Simcard registration」とGoogleで検索
③フィリピンのSIMの電話番号を入力してRegisterをタップ
④SMSで届く6桁のコードを入力
⑤About youのページに個人情報を入力する
⑥滞在先住所の証明書をアップ
⑦パスポート顔写真ページの写真をアップ
⑧自分の顔写真をアップ
⑨Eチケットの写真をアップ
➉チェックボックスを押してSubmitをタップして完了
個人情報登録を行わずにフィリピンでスマホを利用する方法
フィリピンでSIMカードを購入せず、滞在先やカフェ、ショッピングモール、レストランなどのWi-Fiを利用する場合はそもそも個人情報登録を行う必要はありません。
また、フィリピン現地のSIMを購入せず日本国内で海外対応のSIMを購入する場合も個人情報登録の必要はありません。
現地の法改正等に伴い都度変更の可能性はありますが、現状はリスクがあるような話はありません。
例えば、Nomad SIM(ノマドシム)は日本国内の会社で世界100か国以上で利用可能です。
eSIMなので、購入後にメールに届くQRコードを読み取って通信が利用できるようになります。
日本の会社ともあり、日本語サポートが充実している点も安心出来ると思います。
フィリピン入国条件のeTravelの情報がSIMカード個人情報登録に転送されるという誤情報に注意!
本記事で紹介したように、SIMカードの個人情報登録は外国人も例外なく義務となっています。
さらに、違反すると2年以下の懲役と30万ペソ以下の罰金という重い刑罰が法律で定められています。
しかし、一部のフィリピン留学エージェントは留学生にSIMカードの登録や罰金について説明していないことに注意してください。
説明していないだけなら自分で情報を見つけて、登録を済ませることができます。
ただ、次の様な悪質な嘘をつく留学エージェント・留学カウンセラーの実態があるそうです。
SIMカードの登録をまだしていないんですが、やらなきゃだめですか?
eTravelに登録したら自動的に個人情報がSIMカードに引き継がれるから、何もしなくていいですよ
このようなやり取りがあったそうですが、この説明は正しくありません。
エージェントの誤った認識を鵜呑みにしてしまうと、取り返しのつかない事態に発展する可能性があります。
結論から言うと、eTravelに入力した個人情報は、一般的にSIMカードの個人情報登録に直接反映されることはありません。
[eTravelとSIMカード登録の違い]
eTravel: フィリピン入国管理局が運営するシステムで、渡航前に必要な情報を事前に登録し、入国審査をスムーズにするためのものです。
主に渡航者自身の情報(パスポート情報、渡航目的など)が登録されます。
SIMカード登録: フィリピン政府の法律に基づき、SIMカードを利用する際に、その利用者を特定するためのものです。
登録する情報は、パスポート情報に加えて、滞在先住所や身分証明書の画像など、eTravelよりも詳細な情報が必要となる場合が多いです。
[なぜ直接反映されないのか?]
登録目的の違い: eTravelは入国管理が目的、SIMカード登録は通信利用者の特定が目的と、それぞれ目的が異なります。
情報内容の違い: 登録する情報の種類や量が異なります。
運営主体が異なる: eTravelは入国管理局、SIMカード登録は各通信事業者が運営しており、システムが連携しているわけではありません。
このような誤った情報を信じて、もし留学生が逮捕されるといった事実が発生すれば、多くの夢が失われてしまうといっても過言ではありません。
誤情報によってトラブルを引き起こさないために、信頼できる留学エージェント選びが重要です。
留学エージェントに不安がある方は、顧客第一主義で留学サポートするサンフレンズ留学センターに相談をしてみてください。
SIMカードの個人情報登録を変更したい場合
SIMカードに登録した情報に誤りがあり、修正したい場合の対処方法をご説明します。
こちらはSMARTの例になりますが、次の手順で情報更新が可能です。
- 1. SMARTのWEBサイトに行って登録済みの電話番号でログインする
- 2. 「SIM登録情報の更新(Update SIM Registration Information)」に進む
- 3. 新しい住所や最新のID情報など更新情報を入力する
- 4. 変更内容を確認し送信
それでは、お忘れなくSIMカードの個人情報登録を済ませて安全な旅を楽しんでください♪