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こんにちは!Kunyです
今回は、日本では知られていない東ヨーロッパを中心に人気のカードゲームを紹介します。
デュラーク(Durak)という名前のゲームをサンプル付きで説明します(金色のトランプで少し見にくくなりましたが...)!

ゲームの歴史

ドゥラークは、東ヨーロッパとスカンジナビアを中心に分布するゲームです。
19 世紀初頭に出現し、当初は農民や庶民階級の間に流行しました。
20世紀に入りロシア革命の後、急速にゲームの人気が高まりました。
現在では、東ヨーロッパで最も盛んなトランプゲームの1つとなっています。

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ゲームの特徴

プレイヤーの数:2~6名
デュラークは各ラウンドごとに攻撃者、守備者、擁護者という役割が決まっており、ラウンドが変わるごとにその役割はローテーションすることが大きな特徴です。
切り札のマークがゲームごとに決まり、切り札マークのカードはたとえ数が小さくてもその他のマークのカードに勝つことができます。

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ラウンドの流れ

1.攻撃者が隣の守備者に攻撃する
2.守備者は攻撃者から守備を行う
3.攻撃者と守備者を変更する
4.カードを6枚以上になるように補充する

勝ち負け

ゲームの終わりに手札が残っている最後のプレイヤーが負けというルールです。
つまりゲームの目的はカードを持っている最後のプレイヤーにならないことです。

また、負けたプレイヤーには次のゲームの役割が決まるというルールがあります。
それは1回目のゲームで負けたプレイヤーは、全プレイヤーが同じ場合2回目のゲームで守備者となるルールです。
(運に恵まれないとボコボコにされますね...笑)

ゲームの準備

ジョーカーと2~5までの18枚のカードを抜いたカードを使用します。
使うカードはスペード、クローバー、ダイヤ、ハートの6からAまでの36枚となります。

カードの強さ(ランク)

弱い← 6 7 8 9 10 J Q K A →強い

各プレイヤーに6枚ずつカードを配り、残ったカードは山札としてテーブルにに置きます。
自分の手札は他の人に見られないように隠します。
(このサンプルでは全てのカードをオープンにしています。)
その後、山札の一番上のカード(切り札)を表にして、山札の下に置きます。(画像右上)
このラウンドの切り札マークはハートに決まりました。

*6人で遊ぶ場合は準備が異なります

6人でプレイする場合は36枚のカードは全てプレイヤーに配られます。
したがって、すぐに最終ステージの勝負となります。
この場合、切り札マークを通常ルールと同じく選ぶことはできません。
手札を配る前に切り札マークを決める点にご注意ください。

ゲーム開始

最初の攻撃者

最初の攻撃者は切り札と同じマークの一番小さいカードを持つ人です。
このように、切り札がハートだった場合、ハートの7を持っているプレイヤー1からスタートするでしょう。


ハートの6は山札の中にあるので、ハートの7が切り札マーク最小のカードとなります。
そして、切り札と同じマークの一番小さいカードを持っている人は、それを全員へ見せなければなりませんが、残りの5枚のカードは見せる必要はありません。

ハートの7を持つ最初の攻撃者になるプレイヤー1は、好きなカードを出して隣の守備者を攻撃します。
時計回りの場合は、左に座る人が守備者となり攻撃の対象となります。

好きなカードを出すのですが、ハートを出す必要はありません。
クローバー、スペード、ダイヤの好きなカードを出すと良いでしょう。
例えば、スペードの6を出して攻撃すると仮定します。

守備者

守備者は出されたスペードの6に対して、同じスペードの7以上のランクのカード、もしくは切り札であるハートを出すことで防御することができます。
例えば、スペードの8を出して攻撃を回避することができます。

攻撃者、次のターン

守備者が攻撃を回避した場合、次の攻撃に移ることができます。
しかし、出せるカードは攻撃者または守備者が既に出したカードと同じランクでなければなりません。
つまり、この例だとプレイヤー1はクローバーの6かダイヤの8で次の攻撃をすることができます。
ここでは、ダイヤの8を出して次の攻撃を行っています。

そしてラウンドごとに攻撃は6回までしか行うことはできません。

守備者、次のターン

次のターンで2回目の攻撃、ダイヤの8より強いダイヤのカードがあれば攻撃を回避することができます。
ここでは、ダイヤのキングで攻撃を防ぐことができました。

擁護者の攻撃参加

攻撃者・守備者以外のプレイヤーは全員擁護者となります。
2回目以降の攻撃では、擁護者も攻撃に参加することができます。
ここではプレイヤー3がクローバーのキングを出して守備者への攻撃に参加しています。
擁護者による攻撃も攻撃者と同じく同じランクのみのカードを出すことになります。

守備者のターン

 

攻撃から上手く逃れることができると、場に出されたカードは全て除外されます。
この例では、場に出ていたカードをまとめて画像左上に置いています。
除外されたカードは次のゲームまで使われることはありません。


しかし、守備者が全ての攻撃から防御できなかった場合は、場のカードを全て回収して自分の手札にしなければなりません。
この場合、手札は6枚以上になります。

攻撃者と守備者の変更

攻撃者か守備者がパスを行うことによって次のラウンドに移行します。
パスを行ったプレイヤーによって、次のようにそれぞれの役割は変更されます。

攻撃者がパスを行った場合


守備者が攻撃者になり、その次のプレイヤーが守備者になります。
この例では、プレイヤー2が攻撃者となり、プレイヤー3が守備者となりました。

守備者がパスを行った場合

守備者の次のプレイヤーが攻撃者となり、その次のプレイヤーが守備者となります。
この例では、プレイヤー3が攻撃者となりプレイヤー4が守備者となっています。

カードの補充

手札が7枚以上ある場合を除き、全てのプレイヤーは手札が6枚になるまで山札からカードを補充します。
山札が無くなった場合は、そのままゲームを続けます。
ただ山札が無くなる場合、最初にめくられた切り札カードは山札に組み込まれることになります。

ゲームの終了

手札が無くなったプレイヤーは勝利確定し、ゲームから離れます。
最後まで手札を持っていたプレイヤーはドゥラークとなり負けとなります。

転送(Transfer)という追加ルール

デュラークの基本ルールは上記の通りです。
このデフォルトルールに加えて、トランスファーという追加ルールもあります。
トランスファーとは、守備者が受けた攻撃を左隣の人に受け流すことを指し、より駆け引きを楽しむことができます。

トランスファーは、攻撃カードと同じ数字(ランク)でかつ異なるマークのカードを出すことで可能になります。
トランスファーのカードは、攻撃カードの隣に置きます。

[例えば、プレイヤーは3人]

プレイヤー1(攻撃者):♠6を出してプレイヤー2を攻撃
プレイヤー2(守備者):♥6を♠6の隣に置く(攻撃はプレイヤー3が対象となる)
プレイヤー3(擁護者):♥6と♠6両方の攻撃から自分を守らなければならない(もし♦6を持っていれば、プレイヤー1に攻撃を受け流すことができる)
プレイヤー3(擁護者):♦6を♥6と♠6の隣に置く
プレイヤー1(攻撃者):♦6と♥6と♠6、全ての攻撃から自分を守らなければならい

このように、4人以下で遊ぶ場合は全員が攻撃を受け流す可能性があるため、攻撃者が最終的に自分の攻撃に勝たなければならないケースも出てきます。

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