こんにちは!海外レポートを書いていますKunyです。
今回は、日暮れと争い、換金所へ急いだエピソードについて記事を書きます。
-前回までのあらすじ-
キューバの首都ハバナで泊まっていた家からパスポートが無いために突然追い出され、
私はお金を換金するために銀行を探しました。
宿泊先も所持金も、銀行が閉まるまで残された時間も無い状態!
パスポートを置いて着の身着のままたどり着いたハバナ、私はとにかく急ぎました。
私はCASA(家)を追い出されカナダドルからCUC(キューバの外国人が使うお金)に換金する為に銀行を探しました。ストリートで人に場所を尋ねながらなんとか銀行に到着。
女性の銀行員に換金を頼むと、上司の男性が奥から来て「換金はもう終わっているからほかの店舗をご利用ください。カデカと言う換金所です。銀行を出た後、道を左に曲がって6ブロック進んだ場所にあります」と説明してくれました。
現地人でにぎわう道を急ぎ足で進みます。
男や女、子供が道を歩いており、道端に座っている人がたくさんいて、子供が糸のついたコマで遊んでいます。その向こうで少年たちがバスケットボールをしています。
私に話しかける人、
断る私。
路地を一本入ると、所せましに人や車が行きかっています。
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-たらいまわし、チャリタクで有名ホテルへ-
とうとう6ブロック歩きましたがカデカという看板は見つかりません。比較的大きなレストランを見つけて、ウエイターにカデカについて尋ねると男は少し待ってくれと言い残して奥へ行きました。少ししてから、ほかの男が彼の代わりに表れてこう言いました。
「今の時間ならセントラルパークホテルに行った方が良いでしょう。カデカは10分後の6時に閉まります」私は提案に従うことにしました。
示された方向に足を進めた私の前に、客を探しているチャリタク(自転車のタクシー)がいます。
当然、彼らは執拗なまでに声をかけてきますが、
普段と異なり私は彼にホテルまで歩くとどのくらいかかるのか聞きました。
彼は私を「チーナ」と呼びました。
中国人を意味する「チーナ」、同じ社会主義国家であるキューバと中国は結び付きが強く、
キューバに訪れるアジア人の多数派は中国人です。
外見的特徴が似ている日本人と中国人。キューバ人が私をそう呼ぶのももっともです。
私は、「中国人ではなく日本人だ」と伝えもう一度質問しました。
彼はセントラルパークホテルまで徒歩で30分かかると言うのでチャリタクに乗り、タバコを一本渡して、ライターを貸して料金は200円で合意。
男は力強く自転車のペダルをこぎます。ギシギシと唸る車体の音、街の喧騒との不協和音に会話の声は殆どかき消されながら大声で彼と話します。
私は自転車の後部に取り付けられた椅子に座りながら何度もヒヤっとしました。
大型車両が並ぶハバナの中心地、彼はバスとバスの間、ほんの数ミリを通過するチャリタクのプロです。私の方を振り返って白い歯でニヤリと得意げに微笑みます。
-セントラルパークホテル-
30分の走行時間は正しく、200円支払う約束ですが、セントラルパークホテルについて200円が無いことに気が付きました。
私は300円払うから100円釣りをくれと言いますが当然ながら無いと彼は言います。空が赤く色づいています、換金所がいつ閉まるのかわからない私はとにかく急ぎました。
時間も無いので、「忘れるな、私は日本人だぞ」と言い、300円払いホテルのエントランスへ走りましたが、そこはハバナの有名ホテル。
前のめりになっている私を「タンクトップ姿では入れない」とベルボーイは引きとめました。
エントランスから邪魔にならない場所で、バックパックからカナダのTシャツを出して、タンクトップの上からかぶるように、Tシャツにもぐりこみました。汗でシャツがべたつきます。
無事にホテルに入り、驚いたのがセントラルパークホテルの快適な空調や心地よいBGM、エレガントな雰囲気を演出しています。ロビーで換金所を見つけた私は100ドルを86ペソに換金しました。厚いガラスの壁の向こうから女性が素早く計算を終え、ガラスの小窓越しに私に現金を手渡します、バラデロのホテルより少し(3ペソ分)レートがお得でした。
ロビーを後にするときに、目に入ったのは金持ちのカナダ人がソファーに深く腰掛けてインターネットを使っていることでした。アジア人の姿は少なく、中高年が多いように見えます。キューバでインターネットは普及していないどころか、使える人々は限られています。後の記事でお伝えするつもりですが、キューバのホテルでさえパソコンを開いている姿をここまで多く目にしたことはありませんでした。
次回は、キューバのチャイナタウンや公園での
エピソードを書くつもりです!
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