こんにちは!海外レポートを書いているKunyです。
今回から、キューバの体験記を紹介していきたいと思っています。
1961年以来、半世紀以上の間国交断絶しているキューバとアメリカの国交正常化が現在進行中です。
3月18日に開催された第3回国交正常化交渉が、大使館開設を急ぐアメリカと、テロ支援国指定の解除を優先させたいキューバの間で意見対立、大きな進展もなく終了したと報じられている一方、両国は貿易と旅行の規制緩和と大使館の設立に向け交渉を進めています。
私がキューバを訪れたのは2014年。
まさにアメリカとキューバの国交正常化交渉の前夜に直接得た経験をお伝えしたいと思います。
2014年2月18日、私はカナダのトロントにいました。
2:00に滞在していたアパートを出発、Kippling駅からPearson空港へ向かいました。
トロントからアメリカを飛び越え3時間。
カナダの寒さとはうって変わり常夏のキューバに到着、
今回、私が訪れたのは首都ハバナの東に位置するバラデロというリゾート地。
近年、観光開発が進んでおり毎年多くのカナダ人が避寒のために訪れるスポットです。
日が落ちてからバラデロの空港に到着し、ホテルへ向かうバスに乗り込みました。
「キューバは昔のように危なくはない。蛇も、サソリも、アメリカ人もいないからな!
確かに革命には問題もあったがとても良い国だ!」
バスに添乗しているコンダクターは陽気で面白いアナウンスをしています。
キューバ、バラデロに到着。
「オラ!」とホテルのロビーで挨拶してから、タバコを吸いに外に出ようとしたところ
「どこへ行くんだ?」ベルボーイは私に聞きます。
「タバコを吸いに外へ行ってくるよ」
「好きなところで吸っていい。」そうベルボーイのエリックは言いいます。
そういえば、部屋の中でもタバコが吸えるように灰皿が置いてあることに気が付きました。
トロントではほとんど全ての建物の中での喫煙が禁止されているために、
タバコを吸う際には必ず屋外へでなければいけない。
久しぶりに日本にいるような感覚でソファに座ってタバコに火を付けました。
ホテルのフロントで私は「WiFiありますか?」と聞くと、
「WiFiはないけど、パソコンならあるよ!」
ポジティヴなキューバ人は答えます。
キューバのリゾートには面白いサービスがあります。
それはキューバ、バラデロにあるリゾートホテルは通常、
オールインクルッシブと言い、「24時間飲み放題・軽食食べ放題」で宿泊プランを提供しています。
私が利用したホテルはバラデロの三つ星ホテル。
三ツ星ホテルと言っても、ホテルのランキングは国によって相対的に決められているので、
衛生環境や良いサービスを期待する方は4つ星以上のホテルの利用をオススメします。
例えば、私が泊まったリゾートホテルでさえ、このように電気が壊れたままになっていたり、
エレベーターが壊れてドアが半開きになっていました。
私はカナダのIACE TRAVELというエージェントを利用し、
1週間の旅程で航空券とホテル込み1,120CADでした。
(このホテルを選ぶ際にエージェントに4つ星以上のホテルを勧められました)
バーは24時間空いていて、いつでもビールを飲めます。
深夜でも軽食が必要ならば、プールサイドのカウンターで
朝5時までサンドイッチを貰えます。
「ここは天国か?!」
・・・と思いましたが、何か違和感を覚えます。
サンドイッチをもらえるカウンターはガラーンとして何もない。
人もいないし調理器具もないがバーだけある。
しばらく待っていると飾りの無いドアの向こうから
男性が出てきて"one sandwich?" と聞き奥の厨房へ行きます。
5分くらい経つと、パンにハムだけがサンドされたものが給仕されました。
慢性的な物不足に瀕しているキューバでは、野菜も不足しているのです。
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アメリカと国交断絶していたキューバは、深刻な物不足が続いています。
贅沢品はおろか液晶テレビやパソコンなど日本では生活必需品と呼ばれる物資でさえ、
一般的なキューバ人が所有しているケースは珍しいのです。
しかし、その現状は庶民生活だけではなく外国人を対象としたホテルでも見受けられることがありました。
具体的な様子は追って記事の中でお伝えしていきます。
次回はバラデロのホテル、そこに住む人々の生活をご紹介します!